どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

ハッピー賢者モードと人生イヤイヤ期を行ったり来たり

金星

付き合い始めたばかりの彼氏に匿名アカウントささやか (@oyasumitte) | Twitterを特定されていると知った日、その人と別れるかアカウントを消すか、真面目に天秤にかけていたことを思い出す。 このアカウントがなければ始まらなかった人間関係は少なくなくて…

素敵な狂気 「北斎づくし」展

「北斎づくし」展に行ってきた。 企画展に行くのは元々好きだが、昨年から特に浮世絵にはまっている。そして浮世絵展を見に行くと必ずと言っていいほど出会うのが「画狂老人卍」、葛飾北斎の作品である。 20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没する…

誰かの好きなタイプの話

突然ですが、私の好きな男性のタイプは、私にとっての朝5時、相手にとっての29時に「ごめん起きてた?あなたの声が聞きたくなって、あ、次左折してください」とタクシーの中から電話してくる人です。 自分の好みが妙に具体的で、しかもかなり偏っているとい…

「われわれが表向き装っているものこそ、われわれの実態にほかならない」

マシュマロありがとうございます! お返事が長くなりそうだったのでnoteを書こうとして、noteにしては長くなってしまったのでブログにしました。つまりとても長いので、先に結論だけ発表します。 おすすめの本はこれです。大学の図書館で読んでもいいですし…

絶対謙虚2021 『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

話題の新刊を読みました。 アメリカの政治学者で、日本でも「ハーバード白熱教室」や著作『これからの「正義」の話をしよう──いまを生き延びるための哲学』等で広く知られるマイケル・ J・サンデル氏が、2020年に発表した“The Tyranny of Merit”の邦訳です…

東京国立近代美術館「あやしい絵展」

東京国立近代美術館で開催されている、「あやしい絵展」に行ってきました。 事前に日時指定予約無しで入場できる予約優先チケットを購入しており、開催期間中最初の日曜日、朝10時に突撃。1時間弱並びました。日時指定券を持っていれば日曜の朝でもほぼ指定…

ゆるすとは自分を被害者役から解放すること

ご存知だろうか。人一倍自己嫌悪を感じる人は、人一倍自己愛が強い人である。 自己嫌悪感は、自分を否定したり責めたりするように見えて、実は自分を守るために機能している。自己嫌悪感の素の一つは、自分が「本当の自分はもっとすばらしい」と理想の自己を…

私の中の3歳児とリクルート

いつからかは覚えていないが、心の中にリクルートを飼っている。飼おうとして飼ったというよりは勝手に棲みつかれたと言う方が適切かもしれない。 何を言っているのかわからないと思うが、私も何を言っているのかわからない。 わからないなりに推測すると、…

「絶対にイエスだと言いきれないなら それはすなわちノーである」

「教えてください、あなたは何をするのですか/その激しくかけがえのない一度きりの人生で」— さやか (@oyasumitte) 2021年2月28日 大学生の頃、インターンシップでお世話になっていた会社の上司からよく本を借りていた。読書好きの方々がわたしに勧めてくだ…

言葉は文脈が9割

私は、ひとつの言葉や発言をその文脈から切り離して考えることは基本的に不毛だと思っている。 会話の中で出た言葉であれば二人の関係性を無視して何かを判断できるわけがない。公人の発言であれば、記事の全文や番組全体の演出、発信するメディアの持つバイ…

24歳、会社員、名誉男性

タイトルは自己紹介です 「名誉男性」って、もっと強い女を指すのかと思っていた。単に男性と肩を並べて働く女ではなくて、総合職の中でもバリバリ出世して、自分がいつか結婚して家庭を持つときにそこで大黒柱になる覚悟がある女性というか……とにかく自分よ…

地獄への道は善意で舗装されている

あなたを尊重してくれない人との縁は切るべきです。 つらいならいつでも逃げ出せば良いよ。 気が進まないことを無理にしなくていいの。 あなたを理解しない人の言葉は無視しよう。 太っていてもファッションはいくらでも楽しめるわ。 何歳になっても結婚はで…

勝手に純粋ぶってろ

「ピュアなのに」とか「真面目なのに」とか べつに誰に求められているわけでもなく勝手にそうしているだけなのに見返りを求めてしまう私たち─── 先日友人から「特に好きではない異性から自分のために貞操を守っていることをアピールされて参っている」という…

欲しがるばかりの少女ではいられない私たち

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のお正月スペシャルをTVerで見ました。原作も連ドラも見ていないのですが、Twitterでこんな感想を目にしてしまってはじっとしていられず…… 逃げ恥は前作が特に刺さらなかったので正月の特番はスルーしていたんだが、「意識…

ひとの人生に口を出す権利

こんばんは。さやかです。 今回は「他者の人生に口を出す権利」について、私が誰のものだと考えているかを書きます。「口を出す」という言葉は、字面通りの意味から一歩進んで、実際に干渉・介入するような言動をイメージして使っています。 ベースは持論で…

おしまいになりたいって何?と笑われた夜に戻りたい

24歳くらいで死にたいとずっと思っていた。 先月、わたしは24歳になった。これからどれほど楽しいことがあるとしても、今みたいな日々も同じように続くなら、やっぱりもうおしまいにしてしまいたいなと思う 一方で、22まで私に何不自由ない暮らしをさせ、何…

多分、生きるのに必要な気遣いの消費量には個人差があって

最近、自分は他の誰かより繊細だ、と言える人の図太さが気になってしまう。 自称「人の気持ちに敏感すぎる」人が、真に他者の気持ちに敏感だった試しがない。そういう自称敏感すぎる人たちの関心の対象は、大抵相手の感情ではなく、相手の目に自分がどう映っ…

ひまわりと浮世絵と私

ロンドンナショナルギャラリー展 8月のある金曜の夜、仕事を終わらせていそいそと向かった上野駅。上野公園からは、小さい子供連れの夫婦やカップルがたくさん出てきた。自分が逆走しているような居心地の悪さと、すれ違う人間が全然一人じゃないことから来…

子どもを公立中学に通わせたいなんて正気の沙汰ではない

最近、中学受験の話題がツイッターのタイムラインによく流れてくる。自分の子どもに中学受験をさせた親、させようと思っている親目線の言葉たちだ。 私は中学受験についてほとんど何も知らない。小学生の頃「中学受験する?」と親に尋ねられたことはあったが…

「あの漫画の女の子、私に似てる」という痛みの正体

目が左右対象じゃないのは雌雄眼といって実はとても魅力的 みたいなツイートがバズっててリア垢でも「これ私だ!」を見かけたけど、そもそも目が左右対象な人間の方が少ないから左右対称な人が特別美しいとされてるんだと思ってた。人類皆雌雄眼— さやか (@o…

「ときに川は橋となる」好きでした

美術館に行くのが好きだ。 過去にも何度か、企画展を見に行ったことをネタにブログを書いた(声に出して読みたいお名前「ズビグニエフ・リプチンスキ」 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte)。 興味を持ったものに関してはわからないなりに色々見て回ろ…

ヒトは棲息地を都市に移した。先史時代の本能を携えて。

幾多の実験や観察から得たすべての数字が、まさか人間は事実や数字やデータに動かされないことを示しているなんて。これは人間の頭が弱いからでもなければ、どうしようもなく頑固だからでもない。私たちが影響を与えようとしている人の脳が何百万年も前から…

「女は○○すべき」と「俺は○○してくれる女の子がいい」は違うと思っている

こんばんは。さやかです。 昨日匿名のメッセージを受け取るサービス「マシュマロ」を再開したところ、こんな質問(?)をいただきました。 男性グループで居酒屋に行った際、質問者さんが何の気無しにサラダを取り分けたらそれを「女子力」と茶化されたこと…

「何を言うかより誰が言うか」問題

ツイッターを使っていると時々、こんな風に言う人と出会う。「ツイッターは何を言うかより誰が言うかが重要な世界だよね」。 詳しく聞いてみるとそれはつまり、フォロワー数の大小がその人の発する言葉の信憑性に関わっていることに対する諦念や不満であるこ…

どうしてそんな言い方をするのですか?

突然だが、私は女である。「男なんかに絶対に負けたくない!」という女尊男卑気味の強火男女平等論者ではなく、かといってこってり男尊女卑側の人間というわけでもない。 たとえば私は誰かと結婚することを考えたとき、共働きは前提とした上で、稼ぎ手として…

やさしさとは何なんだろう 君に駆け寄る速さか

私は昔から、お人好しのふりをしてきた。 東にいじめられている同級生がいれば行って人目につかぬよう話し相手になり、西に皆から無視されている先輩がいれば残業中にこっそり御用伺いなどをし…… 「共感力が高い」と言ってもらえることが多いのは有難いこと…

すぐ笑笑って付ける男 何なんだ。好きです

すぐ笑笑って付ける男なんなんだよと常々おもってるのに好きになる男みんな笑笑つけてくる なんなんだよと好きは両立するっていうかむしろ近いものなのかもしれない— さやか (@oyasumitte) 2020年4月21日 私は「笑笑」という文末の飾り自体は、特に好きでも…

今読みたい『専門知は、もういらないのか 無知礼賛と民主主義』

こんばんは。今回はこの本の読後感です。よろしくお願いいたします。 専門知は、もういらないのか 作者:トム・ニコルズ 発売日: 2019/07/11 メディア: 単行本 さて、私はもう23年も私という人間をやっているので、流石に「自分の(特に精神の)状態」をある…

私が嫌いなあの子も誰かの可愛い娘だから

私は『水曜日のダウンタウン』という番組があまり好きではない。あの番組に限らず、自分が笑われている側に絶対なりたくないと思うような番組をあまり見てこなかった。 誤解してもらいたくはないのだが、私はお笑いが好きだ。漫才は好き。コントも好き。でも…

ないものねだりとよかった探し

今付き合っている人は、出会ってから一度も私に可愛いと言ったことがないし、好きだと言ったこともない。私の記憶の限りでは。 (画像出典:2013年夏広告メイキング ~Hide & Seek Lady~ | Ad Making | LUMINE MAGAZINE) 私は私の顔を特別好きなわけでは…