どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

ハッピー賢者モードと人生イヤイヤ期を行ったり来たり

『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』

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こんにちは、さやかです。私はミーハーなので、みんなが買っているメン獄さん著『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』を読みましたし、みんながやっているようにこういう写真も撮りました。

今回は、これってアレじゃん…こんなんさァッッ 絶対コンサルじゃなくても役に立つじゃん!という話です

 

ミーハーかつ隙有らば自分語りな私は、これは自分の今の仕事で言うとここの話だな、活かせるやつだなと手の届く範囲に落として考えがちです。こと実用的な本に関しては、今の自分のレベルに落として考えるのはそう的を外してもいないと思っているところがあり……

実際、業務の流れを考えれば、押さえて進むべきポイントは本著に書かれているコンサルのお仕事とそう変わらないと思うのです。決定権を持つ人に頷いてもらわないことには進まないし、関係者と仲良くなる必要はなくても互いにある程度の敬意と信頼がなければ最良の結果は望めない。通常業務で考えてもそうだし、社内のプロジェクト単位で考えてもそう。

誰もが不確定なことに対して決断を行うのは抵抗感があるし、特に企業で働く一般社員であれば、その決断にどの程度の責任が伴うのかを慎重に考えるだろう。

では、どのようにしてクライアントが抱く抵抗感を払拭するのか?

(p.206  クライアントの承認を勝ち取る)

コンサルとクライアントはお金を払われる側と払う側としては立場がはっきりしていて、それが故の苦労は本著でも描かれていましたが、縦割り組織内の人間同士で実行する部署横断のプロジェクトには、また別のやりにくさがあります。

誰がそれを決められるか、その背中を押せるのは誰の賛成とどんなデータかといったことが肌感覚レベルでわかることが多いのは強みになりますが……

できる人・できない人とラベリングしてしまうような思考は、自ずと接し方や口調に表れる。表面上、取り繕っても、敬意のない人間の行動にまわりはすぐ気づくものだ。そんな一つひとつの振る舞いの綻びが人間関係の不信感へとつながり、関係者間に深い溝をつくってしまう。(略)上層部から与えられたミッションを持った中央・経営側の人間として振る舞い、現場の声や懸念点に十分な関心を払わずに、一方的な仕事の進め方をすれば、現場からの不信感は日々膨れ上がっていく。やがて、あらゆることに現場サイドの協力を得ることが難しくなり、窮地に追い込まれることだろう。

(pp.155-156  社会人3年目病に気をつけよう)

読んでいて、自分もある業務では「現場の人」でありながら、別軸のプロジェクトに入ると別の「現場の人」を話の通じる人かどうか、承認を得ないといけない人かどうかを、どこかで常に考えてしまっていることを思い出して心臓がヒュッとなったり。一方でミッションを持った人間としてことを進めなければならないときに、「現場の人」としての自分のポジションは少し居心地の悪いものになっていったことを思ったり。

 

はい。例の如く自分語りになりましたが、それくらいコンサルでなくても全然自分のものとして読めるということ、その上で、自分の人生には起こらなさそうなエピソードから展開してこの着地になる面白さを伝えたかったので問題ないです。私はこのマウスの話が好き。

私がExcelをマウスを使って操作しているのを見たヤマウチは、マウスを取り上げ、「次マウスを使っているところを見たら、手を切り落とす」と言い放った。

(p.31 コンサルタントのアイデンティティとしての“速さ”)

上のポジションの話は自分が上がったときに読むともっと感想が厚くなるだろうな。『コンサルティング会社完全サバイバルマニュアル』という名の会社員サバイバルマニュアル、面白かったです。

そういえば、これってアレじゃん…こんなんさァッッ 絶対コンサルじゃなくても役に立つじゃん!という感想から書き始めましたが、本の帯にしっかり「どんな業界でも使える門外不出の秘技!」と書いてありました。こんな風に注意力不足によって見落として、わざわざ再発見して喜ぶちいかわでも楽しく読めます。ぜひ。