こんばんは。さやかです。今日は最近感じた違和感と既視感の話を聞いてください。
私は、物を作って売るタイプのジャパニーズトラディショナルカンパニーで働いています。仕事自体は今のところ覚えることと実践することの繰り返しで楽しいし、かつ一緒に働く人たちも基本的に優しく、恵まれていると感じる日々です。自分がこう思っているからこそ最近苦手意識が強まってしまっていることがあって、それは一緒に働く人たちの口から出る会社や社員への愚痴を聞くこと。
私は会社の事業に魅力を感じたのをきっかけに入社したばかりの新卒ですし(給料があまり高くないことを除けば)まだそこまでの不満も無いので、弊社のことが好きです。そこで一緒に働く人のことも好きでありたいというか、関わるすべての人や仕事を「好き」から「好きでも嫌いでもない」までの範囲内に置いておけた方が楽に決まっていると思っていて。
だから自分が今楽しいと思っている仕事や環境を悪く言われたくないし、誰かの口から出る言葉で自分が今後関わらざるを得ない他の誰かに対して良くない先入観を持ちたくない。でも口を開けば不平不満ばかりの同僚や先輩のことだって嫌いになりたいわけもありません。
何かやらかした同期が上司の愚痴を言っているのを前にして「それは相手の言っていることが正しいと思う」と思いつつ、態度では共感を示してしまう自分にひどく既視感をおぼえました。そのときの私は、約10年前「あいつマジウザいんだけど」と先生の悪口を言う同級生たちに同調しながら、内心は「先生の言っていることは何もおかしくないのに」と教員への罪悪感でいっぱいだったあの日の私と同じ。どんなに新入社員研修で「社会人は学生とは違う」と叩き込まれたって、ある程度人間が集まれば、それが会社か学校かに関わらず同じような悩みの種が生まれてくるのだと実感しています。
ここまでが既視感の話で、もう一つはどうしても違和感を拭えないある人たちについての話。それは社内で他の職に対してやたら強く出る、経理まわりで内勤するお局様たちのことなのだけれど。
職に貴賤なしとか人には人の地獄があるとか、皆がそれぞれに大変だという表現はあげ始めればキリがないし、社内のどんな職種の人に対しても一緒に仕事をする際には敬意を払うべきであるという前提は持ちつつも、メーカーというか少なくとも弊社では、営業職は最も大変な職種のひとつだと私は思っています。だから社内で内勤の女性(特にお年を召された一般職さんたち)が営業職の社員に対して偉そうにしている姿を見ると、どうしても違和感があって。
身バレが怖いのでこのようにフワっとしたことしか言えないのですが、フロントに立ってくれる彼らの働きによって初めて仕事と給料をもたらされるのにやたらと偉そうに振る舞う後方のお局様たちと、ずっと家にいる専業主婦なのに働く夫に対してキツくあたるおばさま方っていうのは多分同じ層なのかなという気がしていて。そう思うとオフィスって何だか家みたいにも見えてきたり。
でも扶養する側の夫が「誰の金で暮らしてると思ってるんだ」なんて言ったら世の女性たちにモラハラ認定されてしまうから黙り込むしかないように、営業の人は「誰が稼いできた金で…」だなんてもちろん言いません。私も営業職や外で働く夫は偉いからそうでない人は彼らに対してヘコヘコすべきだと言うつもりはなくて、でもなんかこう、財布の紐の一端を握ったつもりで気を大きくしてしまうのはちょっと違うでしょう、と思ってしまうのです。
自分の所属する組織を悪く言ったり、愚痴ばかり言ったりして士気を下げる人とか、前線で闘ってくれる人への感謝を忘れて傲慢になっている人とかが身近にいると消耗してしまうね、という愚痴をツラツラと書いてきたことで自分に対して特大ブーメランを投げてしまいました。
会社に行くことを楽しいと思える私も、自覚している以上に余裕が無くなっているんだろうな。人の愚痴なんかで一々消耗しないでいられるだけの、精神的なゆとりをもって生きたいです。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。愚痴を言う人に対する愚痴なんていう矛盾した内容、誰にも話せずモヤりとしていたので、書いたら少しすっきりしました。明日からまた切り替えて頑張ります。
おやすみなさい。さやかでした。
今から歌うこと
ここだけの話にしておいてね
♪チャットモンチー「ここだけの話」