どんな言葉で君を愛せば|oyasumitte

ハッピー賢者モードと人生イヤイヤ期を行ったり来たり

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小説『BUTTER』と おじさんのメロさについて

男女問わず、メロい人がいないと物語はハッピーエンドあるいはそれが信じられるような後味のいい終わり方をしないなと思う。主人公がメロいこともあるし、そうでない人がメロいこともある。 『BUTTER』で言えば、篠井さんは確実にメロい。週刊誌の記者をして…

人生は晴れの日ばかり続かない

自分でも平凡だと思うけど 私の幸せは みんなが幸せであること 夫と息子 遠くに住む母 そして たったひとりの弟の 健康と幸せを願ってる ──『スモークブルーの雨のち晴れ』23話 お守りのように、ずっと抱えている言葉がある。 人に見せられるもの、見せられ…

3月9日

あの歌の名前が「3月9日」でよかった。忘れたくない、忘れるはずもないと思った記憶のほとんどは、いつのまにか手のひらからこぼれ落ちているらしい。いつかもう一度見つけるまで、失くしたことにも気付かない。 今日か。そう言って鼻歌と呼ぶには大きすぎる…

「あなたは捨てられたんじゃない。あなたが捨てるの」

あなたは知っていますか?渡り鳥がどうして迷わずに目的地にたどり着けるのか。たとえば鳥たちは、星座を道標にするのです。北極星を中心としたおおくま座、こぐま座、カシオペア座。星々をたよりにして、鳥たちは北を目指すのです。鳥たちはそれを、雛の頃…

火中の栗 家中の豆

食べることと、生きること。 その強い結びつきを綺麗にうたう言葉が昔から好きだった。 涙が枯れた朝でさえ やっぱりお腹は 空くのだから 私は また 人を好きになるのでしょう── チャットモンチー「愛捨てた」 実際、私は、この世の中でどれほど楽しみをみつ…