突然ですが,私は凡人です。
天賦の才能や抜群の容姿,底抜けの明るさなど,飛び抜けて何かに恵まれたと感じることも,逆にどうしようもなく恵まれなかったと思うこともなく,平凡に22年間を生きてきました。
決して暗い話ではないのですが,今日はそういう話から始めさせてください。
- 器用貧乏という生き方
- 凡をきわめて非凡に至りたい
- フィードバックの重要性
器用貧乏という生き方
世の中には何かをコツコツ続けることが得意な人とそうでない人がいると思いますが,その分け方で言うと私はコツコツ型の人間ではありません。
小学生で始めた習い事は中学に進学して部活が忙しくなると辞めてしまいました。
中学と高校はどちらも体育会の部活に入りましたがスポーツが違い,一貫して続けてきたことがありません。
何に対してもそこそこ真面目には取り組んで,人の話は素直に聞いたし,何でもわりと上手くやってきたと自負しています。
でも成長って,同じステージにいる限りは永遠に同じ速度で伸び続けるというわけにはいかないのですよね。
発展途上の国家が産業を興して高度経済成長を遂げた後で,国家として成熟期に入ると成長率が伸び悩むのと同じです。
0を1に増やす作業って大変だけれど,だからこそ自分自身の圧倒的な成長に夢中になることができます。
逆に1になったあと,それを1.1にしたり,1.11にしたりする努力って本当に地道。
私が高校で選んだ部活は,私以外の同期全員が中学校以前からの経験者でした。
彼女たちを基準に考えると,私のスタート地点は最早0未満。
部活の練習も最初は当然ながら私だけ完全別メニュー。
負けず嫌いな私はそれがもうとにかく悔しくて,1日も早くみんなと同じ練習をするために部活が終わった後は自主練をしていました。
必死で同期に追いつこうとする間は楽しかった。
でも結局あまり時間をかけずに練習に合流することが叶ってしまって,試合のスタメンにも入るようになった頃には,自主練はほとんどしなくなっていました。
私はおそらく器用貧乏というやつで,何でもそこそこにこなすものの,突出した何かを持っていません。
究めるための努力ができるというのも一つの才能だと思っていて,残念ながら私にはそれがなかった。
だから結局何者にもなれていない凡人なのだけれど,プライドだけは一人前に高いから,何も特別でない自分も許せないし,高い理想をかかげては自己嫌悪に陥ってきたのだと思います。
凡を究めて非凡に至りたい
究めるという才能が欠けていること,それは趣味においても同じです。
私が中学生の頃は,まだツイッターよりもメルマガやmixi,個人ホムペ(モバスペとか懐かしい)が主流でした。
12〜15歳の頃,私はあるジャンルにハマって2次創作の小説やブログのような雑談を書いたメルマガを配信していて,読者の方が900人ほどいました。
でも同ジャンルのアルファな人たちは,それこそ5千人とか2万人みたいな桁違いの読者を抱えていたわけです。
それなのに「文才がある」とか言われて喜んでいた私は,読者を増やす方策をとりませんでした。
今思えばできることは色々とあったはずです。
たとえば,自分の好きなマイナーキャラではなく,もっとメジャーな人を主役に据えて小説を量産するとか。
結局扱っていたコンテンツ自体に飽きてしまった上にメルマガサイト自体が閉鎖されてしまい,もう黒歴史を掘り起こすこともできないのですけれど…!
それ以来匿名で何かを発信する場は作ってこなくて,久しぶりに作ったのがツイッターの@sayakacha_nでした。
さやかちゃん (@sayakacha_n) | Twitter
アカウントを作ったのはハロウィンの頃なのでちょうど3ヶ月ほど前ですね。
3か月でフォロワーが1,000人,これもまた微妙な数字。
さらに今年の目標として ツイッターで伸びやすい男の愚痴と悪意のある強い言葉を控えることを掲げて当たり障りのないヌルいツイートしかしなくなったので,フォロワー数は伸びなくなっています。
そして,そんなツイッターのフォロワー数が減るのと反比例するようにこのブログの読者数は増えていて,なんと気づけば91人の方にご登録いただいておりました🎉
ありがとうございます〜!
『さよならミニスカート』を読んだ記事(このまんがに 無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。無関係な男子もいない。 - どんな言葉で君を愛せば、)を書いた時には確か5人くらいだったと思うのですが,その次の「WEEKLY OCHIAI 〜幸福をアップデートせよ!」の記事で40人ほど増えて,何かバグが起きたのかとiPhoneの画面を4度見しました。
読者登録していただけること,とても嬉しいですし励みになります!
本当にありがとうございます♡
欲しがりなのでここにも登録ボタンを置いておきますね♡
さて話を戻しますが,とにかく私には特異な才能がなく,また持っているものを磨いて尖らせる努力もせず,すべてのことを中途半端にこなしてここまで生きてきたなあと。
そんな私は就活で,自分が「誰にでもできることしかできない」人間なのだということを思い知らされることとなりました。
第一志望群は全落ち。
最初の頃の面接で挫折経験を聞かれたときには何を答えたのかまったく覚えていませんが,6月に入ってからの面接で聞かれたら絶対に「就活が人生初の挫折です、今がドン底」と答えていたと思います。
就活を通して自分は「好き」を仕事にできる人間ではないと悟りました。
関連記事:僕にできなくて誰かにできるような そんなことばかり溢れているけど。 - どんな言葉で君を愛せば、
私は「自分にしかできない仕事」って探せば最初からそこにあるものではなくて,誰にでもできる仕事を自分にしかできない仕事に変えられる人になって初めて与えられたり,挑戦できたりするものなのだろうと思っています。
そう考えるようになった1つの大きな要因は,3年生になった頃から続けているインターンでの経験です。
(そんなに前からインターンしてて就活負けてるのワロタって言葉は図星すぎるので言わないでください…)
最初は本当に雑務から始まりましたが,1つ1つこなしていくごとに任される仕事が増え,今では企画会議から参加させてもらえています。
もちろん学生インターンと社会人として働くことでは根本的に違うと思うのですが,今は「凡を究めて非凡に至る」ことを理想としておきたいです。
フィードバックの重要性
このブログを読者登録してくださった方のブログは,必ず一度以上拝見しています。
それも含め,他の方の書いたブログを見ていると私には無い鋭い視点に触れたり丁寧に作り込まれた記事に出会ったりして,自分の今のクオリティでブログを更新していくことに挫けそうになることがあります。
私は「自由で斬新な発想」とか「独自の視点で批判」をする力が自分には足りないと思っているし,それがずっとコンプレックスでした。
負けず嫌いな上にないものねだり癖があるので,人にあって自分にないものがすごく気になってしまうんですよね。
そんな私の目を「私が持っているもの」に向けさせてくれたのは,いつも自分以外の誰かの言葉でした。
人に指摘されてハッとしたことはそれこそ数え切れないほどあるのですが,今ふと思い出したのは小6の時に担任の先生がくれた言葉です。
あなたの良さは物事を多角的に見られるところだ。
何かを見たときに,自分には三角に見えても違うところから見たら四角かもしれないと考える力は誰にでもあるものではない,大切にしてほしい,と言われました。
今の私にもその「多角的にものを見る力」があるのかどうかはわかりませんが,少なくとも自分で自分に向ける視線はどうしても近視眼的になってしまうことは自覚しています。
だからこそ発信した内容や私自身に対して客観的な評価を受けること,評価してもらえる自分でいることはすごく重要で。
放っておくとひとりで自分の力不足に落ち込んでしまう私に,このブログを読んだ方が「良いと思う」「良いから書け」と言ってくださるので,今日も調子に乗って3800字書いています。
3000字に収める予定だったのに。
このように評価を受け取ることの重要性を身にしみて感じているからこそ,私も何かを良いと思ったときにはきちんとそれを表明していくようにしようと思うようになりました。
はてなブログだったらスターをつけたりブックマークに登録したり,読者になったり。
ツイッターだったらリツイートして言及するとか,直接会える人には「このツイートが素晴らしいと思った!」と目の前で朗読しつつ絶賛するとか。
褒め言葉って誰が言っても同価値なわけじゃないから,学部で一番の美女からの「さやちゃん可愛くなったよね」はモブ男の「可愛い」より嬉しかったし,文章だって日本語が怪しい人に褒められるより綺麗な文章を書く人に認められる方が嬉しい。私も「あなたに認められて嬉しい」と思われる人でありたい。
— さやかちゃん (@sayakacha_n) 2019年1月3日
私が多くの人の言葉に支えられてきたように,私の言葉も誰かの痛みに寄り添ったり,悩む背中を押したり,幸福感をもたらしたり……そういう力を持つものにしていきたいなと思います。
一朝一夕で成立するものではないので,凡人なりに継続して経験を積んでいく所存です。
お褒めの言葉だけでなく改善点なんかも教えていただけたら五体投地で感謝します,よろしくお願いいたします。
今日も最後までお読みいただき,ありがとうございました!
おやすみなさい。さやかでした。
ぼくのことを 知ってる人は
この地球の上に どれくらい いるんだろう
ぼくの言葉が 誰れかのことを
少しでも 幸せに するんだろうか
並木が 音を たてて 揺れた
迷いは ずっと 続いていくんだろう
きっとまた ぼくは つまらない出来事に
流されてゆくんだろう でも
生きてゆくことは 思っていたよりも
ずっと ステキなことかも知れない♪ Re / 小田和正