こんばんは,さやかです。
前回のブログで,高野山1泊2日旅行のことを書きました。
今日は前回先延ばしにした2つを書きたいと思います。
よろしくお願いします。
- 宿坊に泊まってよかったこと諸々
- 女一人旅のメリットとデメリット
宿坊に泊まってよかったこと諸々
日帰りする予定だった高野山旅行を一泊に変更したきっかけは,前述したように関西出身の方に宿坊泊をすすめられたことです。
そもそも高野山行きを決めた段階では宿坊泊を考えましたが,Googleで「高野山 宿坊」と検索すると出てくるのはコレ。
た、高い。
個々の宿坊のサイトで検索結果のトップに出てくるのは「福智院」で,これが15,000円〜だったので,宿坊は無理だと判断。
普段3,000〜5,000円/1泊のゲストハウスや,温泉で多少高くなっても7,000円程度の宿しか使わない私の一人旅においてはあまりにも高く感じられたため,とりあえず敬遠しました。
でもやっぱり,これまで様々な山奥とか田舎の聖地を見てきた経験から言って,朝の空気の神聖さが格別であることはまず間違いがない。
今回の私の場合,高野山につけるのは早くても10時でした。
前回私は「午前中の高野山入りがおすすめ」と書いたけれど,あれは半分本当で半分嘘です。
一番良いのは午前中じゃなくて,朝。
まだ一帯のお店も目を覚まさない,空気がシンとしている時間の聖域の静けさは,そこが日中賑わう場所であればあるほど強烈に感じられます。
朝はとにかく人がいなくて良い。
自分を知る人がいないどころか,そもそも人の気配がありません。
高野山に限らず,観光者用に整えられている町並みに観光客がほとんどいない光景は,少し不気味で緊張感があります。
これまで朝6時の出雲大社とか朝8時の石見銀山とかを見てきて,観光地化された聖域は朝のうちに訪れるのがベストだと知っていた私は,宿坊泊についてもう少し調べてみることにしました。
Booking.comやじゃらんで検索して,見つかったのが7,000円くらいから泊まれるいくつかの宿坊。
数が限られていたので各宿坊のページを見たり口コミを見たりして,結局「世界遺産を保有している」「縁結びで有名な愛染明王が祀られている」という2点に惹かれて金剛三昧院を選び予約をとりました。
私が泊まったプランは素泊まりで7,120円。
せっかくなら…と精進料理付きプランも検討しましたが,高野山の精進料理の口コミがすこぶる良くなかったので今回はスルー。
高野山で宿坊に泊まるメリットの一つに,先程あげた「朝の空気を味わえる」ことがありますが,もう一つ強調したいのは「朝の勤行に参加できる」こと。
金剛三昧院の場合は,朝6:30から本堂で行われる勤行に参加できます。
椅子があるので正座耐久レースを強いられることはありませんし,ただ聴いているだけでなく焼香をさせてもらえたり,一般公開はされていない場所を案内してもらえたりしました。
朝6時半からの勤行も,この世に自分一人しかいないんじゃないかって思うくらい幻想的な朝もやの風景も静寂も,宿坊に泊まらなければ経験できなかったものなので,やっぱり泊まってよかったなと思います。
私は時間の都合で諦めましたが,申し込めば写経なども体験させてもらえます!
ちなみに,宿坊以外で私が一人旅の宿を取るときも大まかな流れは同じです。
まとめて見られるサイトでバーっと料金だけ見て,予算に合ういくつかの宿泊先を候補にして公式ページや口コミを見て,
・駅からの距離(タクシー無しで行けるか)
・寝床と水回りの綺麗さ
・建物の新しさ
・オプション(浴衣とか)の有無
あたりの条件を確認して選んでいる気がします。
あと泊まるのが温泉街なら高くても絶対に内湯があるところにする,とか。
それで宿選びを失敗したなと思ったことはありませんが,ゲストハウスのオーナーが一癖も二癖もある人でちょっとストレスを感じたことは一度だけあります。
念入りに口コミを確認しても,人として合う合わないはもう対面してみないとわかりません。
ただ私は狭くても綺麗なところでシャワーを浴びて寝られたらそれでいいし,私でなくても宿の人と反りが合わないと思えば与えられた部屋から出なければ一泊や二泊なんて問題なくすぐやり過ごせるので,特に心配いらないかと思います。
女一人旅のメリットとデメリット
ここからは今回の高野山に限らず,女一人で日本国内を旅行した中で感じてきた「女一人行動のメリット・デメリット」を振り返ってみたいと思います。
どちらも私が女だから起きた可能性が高いと私が主観で感じていることだけを挙げます。
まずメリットとしては,
- どこへ行っても過剰なほど優しくされる
- 初対面の人と仲良くなると奢ってもらえる
デメリットとしては,
- 常に気を張っているのでお酒に酔えない
- ナンパされがち
- ヤバい女に慕われがち
順番に話していきます。
- どこへ行っても過剰なほど優しくされる
ゲストハウスに泊まれば,夜コンビニに買い出しに行こうとしたらオーナーが散歩がてらお供してくれたり,僻地の目的地に行こうとしたら車で送ってくれたり,地元の美味しいお店を聞いたら店主に話を通しておいてくれたり……
バックパッカーの元彼と2人でそういうところに泊まったときと,全く対応が違ったので最初は驚きました。
- 初対面の人と仲良くなると奢ってもらえる
夜,一人で地元の人が多いお店のカウンターとかで飲んでいるときに,常連みたいな人たちが来ると大体は自然に話すようになって,いい感じに仲良くなるとタダ酒を飲めます。
「これ美味しいよ」「お金はいいからこっちも飲んでみな」と,地元のレア酒飲み放題状態になったことがあります。幸せでした。
- 常に気を張っているのでお酒に酔えない
一方デメリットは,いくら日本とはいえ,気のおけない人が近くにいない状況では,酔ってしまうのが怖くて気が抜けないということ。
お酒の3倍ほど水を飲むようにするので,トイレが近くなるし,結局ほとんど酔えないこともあります。
- ナンパされがち
場所は宿が多いのだけれど,渋谷などでよくあるナンパとは少し違って,男の人は「次の日の行動」を合わせようとしてきます。
宿で話す分には楽しいけれど,私は基本的には一人で動きたいので断ることが多いです。
今まで宿泊客の男の人にやたらと構われたときに,それが幸せだと思ったのは相手がスイス人だったときだけですね。
白人でイケメンで身長が高くて髪がサラサラなバックパッカーのスイス人が妙に私を気に入ってくれて,他の人と話していたら膝にのせられたり,お風呂上がりには髪を乾かしてくれたりしました。
3日間限定の執事みたいだったし,私が帰る日には「スイスに連れて帰りたい」とまで言われて,一体あれは何だったんだろう…。
話を戻して,旅先でナンパしてくる男性は,旅の恥は掻き捨てと思っている人が多いのかわりと強引だったり結構食い下がられたりしますが,せっかくの旅行なので気乗りしなければはっきりと断るのが良いと思います。
- ヤバい女に慕われがち
まずお伝えしておきたいのは,私は神や仏の類を信じていないし,パワースポットというよりは歴史の舞台として高野山を見に行きました。
信仰心からではありません。
でも女が一人でそういったパワースポットのエリア内に泊まると,私の経験から見ると2分の2,つまり100%の確率でヤバ・オンナに絡まれます(サンプル数があまりにも少ないけれど,それでも1回ではなく2回)。
絡まれるというか崇拝されました。
スピリチュアルなものを全く信じていない私を,一人でお参りに来ているというだけでスピリチュアルな存在扱いしてくる人がいるようなのです。
私が絡まれたヤバ・オンナさん2人の共通点は
・40〜50代の女性
・スピリチュアルなものを強く信じている
・私さやかに抱いた第一印象が「女神」だと言う
・私のことを全肯定してくる
・私が話した言葉をメモしようとする
・求めていないのに尽くそうとしてくる
・私の持ち物を褒めながら触れてこようとする
初対面の人間にこれをされるのは本当にキツくて,また年上の同性であるだけに邪険にもしづらいことから,正直男性からのナンパの何倍も困ります。
言葉を選ばずに言えば非常にタチが悪い。
彼氏とか友達と一緒に同じようなところに泊まったときには起きないことなので,これも女子が一人で所謂パワースポットの近くを旅行するときは,留意しておくべきことかなあと思います。
私もまだ対策を模索しています。
……というところで,今回は「宿坊に泊まって高野山で朝時間を過ごせて本当に良かった」という話で始まったはずが「女が一人で寺社の近くに泊まるとヤバ女に絡まれる」という話に着地させてしまいました。
でも言い換えれば,日本なら女子が一人で旅行するリスクはこの程度だとも言えるのかなと思います。
もちろん油断は禁物だし,単に私がここまでラッキーガールだったという可能性もあります。
夜はできるだけ出歩かないとか,普段と同じような最低限の自衛は必要です。
でも私は一人で旅行すると,自分は一人で大体のことはできるなってこと,そして一人で行動するのがかなり好きだってこと,でも一人じゃできないことがあるってこと,人と話すのが好きだってこと,など様々な実感に襲われます。
一人で行くからこそ気付けることがあると思っています。
だから時間とお金があって一人旅への興味もあるのに,一人で旅行に行ったことがないという理由だけで躊躇っている人がもしいるなら,私はその背中を蹴飛ばしたいです。
最初は怖くても,行ったらきっと楽しいです。
もし楽しくなかったらそれはそれで自分が一人旅が好きではないことを確認できるし,結局行かず嫌いよりずっと良いのでは?と私は思います。
今日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
おやすみなさい。さやかでした。