どんな言葉で君を愛せば|oyasumitte

ハッピー賢者モードと人生イヤイヤ期を行ったり来たり

2026-01-01から1年間の記事一覧

あなたは人生がいつ始まるのか知らなかった/『あなたについて知っていること』

二月。タイトルと装丁、それだけに惹かれて読んだ二冊の小説に、人生で一番好きなそれを重ねて更新された。たった数日のうちに二度も。 これは最近の私にとってなかなか衝撃的なことだったのだけれど、そういえば読んだ本の話をするときにわざわざ「タイトル…

龍花 丈という男/黒木 亮『トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て』

「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」とは、『HUNTER×HUNTER』第1巻の名台詞である。 それでいうと、私が今日まで何度も読み返した小説『トップ・レフト』に登場する龍花という男は、とても知られやすい人だったかもしれない。…

『放課後にはうってつけの殺人』

『放課後にはうってつけの殺人』 手にとると扉の色で一目瞭然、クリスマスの話である。昨年11月に新刊で手に入れたのに積読のまま年を越し、完全に読むタイミングを逸していた。 クリスマス─── わたしは東京で日中働いて、好きなバンドの名古屋公演へ走り、…

「顔ない」を理解した日

趣味は何ですか、そう尋ねられ読書と答えることがまずない。仕事とミニマルな暮らし以外の部分で、最も時間やお金を割くものが趣味だとして、ここ数年のわたしはライブやコンサートに行っていることを一番にあげていた。 好きなバンドのライブや出演フェス、…