タイトルは自己紹介です
「名誉男性」って、もっと強い女を指すのかと思っていた。単に男性と肩を並べて働く女ではなくて、総合職の中でもバリバリ出世して、自分がいつか結婚して家庭を持つときにそこで大黒柱になる覚悟がある女性というか……とにかく自分よりも強い存在だと思ってきたのだ。かなり保守的なジェンダー観を持ち、そこにおさまろうとする自分とは違う人の話だ、と。
でもフェミニズムの世界では、男性に大黒柱を任せたくて「家事が好きだし、頑張る人を渾身的に支えるのが好きだし、それに生き甲斐すら感じ」る女が(女も?)名誉男性と呼ばれるらしい。
私は家事が好きだし、頑張る人を渾身的に支えるのが好きだし、それに生き甲斐すら感じていた。大きな夢より小さな幸せ。けれどもその中で、殺していた感情や失っていた好機が山ほどあることに、最近やっと気がついた。私は名誉男性だったのだ。リベラルなつもりで、自身のバイアスにすら無自覚だった。
— 塩谷 舞 mai shiotani 💭 (@ciotan) 2021年2月11日
それなら私は100%名誉男性だし、それも女の多様性ってことで認めてね〜!よろしく〜!と思ってしまう。
就職するときに総合職を選んだわたしの本音は「一人でも生きていける経済力は持ちたい、ただし一家の大黒柱になるような気概も意欲もない(欲しがるばかりの少女ではいられない私たち - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte)」だった。2年ほど働いてきた今もこのスタンスは変わらない。
この私の考え方が、自分の人生スパンよりも長い期間で見たときに、小さくともどういう効果を持つことなのかは確かに薄々感じていた。
私がパートナーとして「男らしい男」を求め、自分自身もまた「女らしい女」に収まりたがること。これは私の個人的な選択に過ぎない一方で、大局的には旧式ジェンダー観の強化、性差別の再生産に加担する行為にあたるのだろうと思います
自覚したところで何を変えるつもりもないのだけれど……
誰がどこで家事を平等に分担できる男性を選ぼうとしても、育休をしっかり取りたがってくれる男性と結婚したいと思っていても、その方の自由。好きにしてほしい。
だからどうかそういう方も「家のことは任せられる相手がいいな」と言う男性とか、そういう男性のサポート役におさまろうとする女たちをかっこ悪いことにしていこう!みたいな動きをするのをやめてほしいなと思います。名誉男性な女が存在する多様性を認めてほしいのです。
女の敵は女とまでは言わないけれど、どうしても「女だから活躍させてもらえない」という話にはいまいち共感できない自分がいて、さらに自分の思考を名誉男性と蔑むように呼ばれると、近づこうとか歩み寄ろうとはなかなか思えないよなあと。
こういうところが名誉男性なのかなと思いつつ、明日も婚活してきます。
「子供がほしい 作る気がないなら別れる って言う男は貴方を好きなんじゃなくて貴方の子宮を使いたいだけ」て考え方、寂しいね。「君が好きだけど僕は子どもが欲しい」「あなたを好きだけど私は結婚がしたい」という葛藤を「あなた(の身体)を利用したいだけ」と断じてしまうのはあまりに乱暴な気がする
— さやか (@oyasumitte) 2021年2月10日
誰でもいいから結婚したいわけじゃなく、好きな人と結婚したいから出会って好きになりたくて、好きになって付き合っても、着地したい場所が違ったら悲しいけれどまた別れるしかないかもしれない。その結果はお互いを好きだった気持ちを否定する要素にはならないと思うのですが、多様な見方がありますよね