どんな言葉で君を愛せば、

22歳新卒社会人、OL人生のスタート

就活、仕事、結婚。人生を優位に進めるタイミングの魔法

こんばんは。さやかです。

以前このブログで、幸運の女神には前髪しかないから前もって準備しておいて、いざ女神と遭遇する瞬間が来たら迷わず掴むのがチャンスを成功に導く方法らしいということを書きました。

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自分が何をしているかは把握していると感じつつ、偶然に対しても心を開いておかなければならない。そして、偶然のチャンスを見つけたとき──すべての歯車がかみ合うクリック・モーメントが訪れたとき──には、そのチャンスに倍儲けできる準備を整えておく必要がある。

フランス・ヨハンソン『成功は“ランダム”にやってくる!チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方(原題 The Click Moment︰Seizing Opportunity in an Unpredictable World)』,阪急コミュニケーションズ,2013年。

チャンスを掴むためには、考えすぎずにとにかく飛び込んでみることも必要だと思っています。でも人生の中には、冷静に考えて最適な決断を下すべき瞬間も確実にあるはずです。ダニエル・ピンク著『When 完璧なタイミングを科学する』によれば、決断というほど大袈裟なものでなくても、正確性や論理性が求められる場面で判断を誤ることを防ぐためには「何をどのように」考えるのかという問題以前に気にするべき点があるといいます。それは「いつ」考えるのかということ。

 

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When 完璧なタイミングを科学する

「論理的判断」は午前中のうちに

人間は住んでいる場所や民族などに関係なく、「ポジティブな気分は午前中に高まり、午後に落ち込み、夕方に再び高まる」という変動を身体の仕組みとして持っているらしいのです。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが実験により「人間は夜よりも午前中の方が無意味な音節を効果的に記憶できた」ことを示してから、研究者たちによって知的活動について様々な調査が行われ、3つの重要な結論が出ました。

  1. 人間の認知能力は1日中同じ状態ではない
  2. この日々の変動は予想以上に大きい
  3. パフォーマンスにはその作業の内容が関係する

詳細は本を読めばわかるので省略しますが、明敏さや注意力、集中が必要とされる分析的内容はほとんどの人にとって午前中が取り組むのに最適な時間であり、注意深さや決断力がさほど必要とされない洞察的仕事やインスピレーションが重要な仕事はむしろ午後にまわす方が良いのです。……とはいえ残念ながら、多くの働く大人は自分の意志で行動する時間を完全にコントロールすることができないはず。最適な時間以外に行動することの弊害を最小限に抑える戦略として2つ紹介されていました。

  1. 意識すること。自分の作業内容と、それと合わない時間帯であることを意識して補正を心がける。
  2. 小さなことに取り組むこと。たまたま空いた午前中の時間を最重要課題に取り組む時間にしたり、休日だけでも最大効果を発揮できるスケジュールにしたり、論理的に考える必要のない家事や雑務は午後に回したり。

 

不況時に就職すると生涯賃金が下がる

また始める時期と方法は私たちが考える以上に大切で、想像よりもはるかに長期的に影響力を持つということを知りました。これは何事も最初が肝心であることを示すために取り上げられた研究結果だったのですが、なかなかにショッキングな話だと思います。

カナダのある研究では「不景気が新卒者に与えるコストは相当額に及び、不公平である」ことがわかった。もっとも未熟な働き手が一番苦しむので、不運な卒業生は「10年間にわたる収入の持続的な減少」に苦しむことになる。やがて傷は癒えるかもしれないが、傷跡は残る。(中略)調査によれば、不景気のときに社会人になった人たちの経営スタイルは、そうでない人たちと比べて保守的だということが判明している。これはおそらく不確かなスタートのもう一つの遺産だと思われる。

ダニエル・ピンク『When 完璧なタイミングを科学する』講談社,2018年,p128。

そしてこのスタートのタイミングも重要でありながらコントロールできない場合は少なくないので、戦略としては弊害を意識して抑えるように考えて、例外になるべく足掻くしかないのかなあと……。

またこの本によれば、高収入を得る最善の方法は、自分の特定のスキルと雇用主の特定のニーズとを適合させることであるといいます。それは新卒の就職先では滅多に起こらないからこそ適職を求めて新たな仕事に就く必要があり、景気が良くないとこの転職が困難になるので高収入を得にくくなり、結果としてやはり不況時に就職した人の賃金は上がりにくいという話になるのでした。さらに「転職で素早いスタートを切る秘訣」としてあげられていたことが、新卒OLの私を含め新しい仕事に就くときに遍く活きる術だと思ったので紹介しておきます。

  • 新しい世界に足を踏み入れる前から、新しい自分になるところを心の中で思い描く。
  • 有意義な成果を出すことに集中し、成果によって発言力をつけてから自己主張する。
  • モチベーションの低下を感じたら根幹をなす業務に取り組みモチベーションを蓄える。
  • 達成できる見込みの高いささやかな目標を設定し、達成したら祝うようにすることでさらなる挑戦へのモチベーションとエネルギーを得て士気を維持する。

 

就活も順番で優位に立っていけ

収入が高ければ高いほど幸せというわけではないように、人生は必ずしも競争ではありません。ただしもしも競うのであれば、いつ競うのかは何をして競うのかと同じくらい重要な問題になります。たとえばわかりやすく競うシチュエーション、面接やプレゼンの場において、優位に立てる順番は科学的にわかっているのです。

順番が早い方が有利なのは、

①投票で選ばれる選挙のような場合

②あなたがデフォルトの選択肢ではない場合

③初頭効果*を利用できるくらい競争相手が少ない場合

④就職面接で他に強力な候補者がいる場合。

*初頭効果…人は複数の情報に触れたとき、最初に触れた情報を記憶しやすいという現象。

逆に順番が遅い方が有利なのは、

①あなたがデフォルトの選択肢である場合

②競争相手の数がとにかく多い場合

③意思決定者が何を望んでいるのかがわからない場合

④競争者のレベルが低い場合。

競争者のレベルについては判断が難しいというか、就活の面接などは特にライバルのレベルなんて読めない場合も多いと思うので難しいところかと思いますが……一日における人間の気分の上下や、人間が一日の中でも保守的になったり革新的になったりすること、そのリズムを知っておくことで、もしかしたら幸運の女神は私達の方を向いてくれるかもしれません。

 

最後に、気になる結婚のタイミングの科学を紹介して終わりたいと思います。「良い結婚」が「離婚しない結婚」であると考えるのであれば、統計がそのヒントを与えてくれています。

  1. ある程度の年齢になるまで待つ。待ちすぎてもいけない。
    アメリカでは25歳で結婚した人は24歳で結婚した人に比べて離婚率が11%低いが、32歳を超えると離婚率はその後10年間毎年5%ずつ上がっていく。
  2. 教育を終えるまで待つ。
  3. 関係が成熟するまで待つ。
    1年間交際した夫婦はそれよりも交際期間が短かった夫婦に比べて離婚率が20%下がる。また、結婚式や婚約指輪に費用をかけるほど離婚率は上がる。

「体感4割の離婚率」を離婚率3〜4割の日本においてものすごいと言えるかどうかはさて置き、結婚にかける費用と離婚率が本当に比例しているとすれば、リッツカールトンでの結婚式やカルティエの指輪なんて全然無くてもいいな。というか比例していないとしても無くていい。自分が一緒に生きていきたいと思える人がいて、一緒に楽しく生きていくのに必要なお金と時間があればいいようなそれで気がします。そんな風に思える相手がいないと何も始まらないので、結婚相手と出会うタイミングの科学についても調べてみたくなりました。

かなりざっくりと書いてきましたが、今回ご紹介したすべては『When 完璧なタイミングを科学する』に記されています。良ければ読んでみてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。おやすみなさい。さやかでした。

When 完璧なタイミングを科学する

When 完璧なタイミングを科学する

 
成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方

成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方

 

参考文献

ダニエル・ピンク『When 完璧なタイミングを科学する』講談社,2018年。

フランス・ヨハンソン『成功は“ランダム”にやってくる!チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方』,阪急コミュニケーションズ,2013年。