どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

ハッピー賢者モードと人生イヤイヤ期を行ったり来たり

デートをキャンセルされた際の正しい反応について

ずっと「私を優先して」と、言える女の子になりたかった。というのは嘘で、私はそういう女の子に憧れるフリをしながら、本当は「私を優先して」と言えない自分のことが嫌いではなかった。

付き合っている人と会う約束をした日があったのだけれど、約束の数日前になって彼から他の予定が入りそうだから別の日に変えられないかと相談を受けた。他の予定が何なのかは気になったものの、私は彼に他の予定を断ってまで会ってもらうことは気が進まなかったので承諾した。

私は相手が彼である場合に限らず、自分が会いたいと思っている人にリスケの相談をされたら断らない。相談を受けた時点で、重なってしまった予定は私との予定よりもリスケが難しかったり、相手が私よりも優先度が高かったりするのだろうと考えるからだ。そこで既に私が特に優先されなかったことは確定していると思うから、それならば「私を優先して」とゴネる権利は無いと思うのである。権利がないから我儘は言えないし、言いたくもなかった。私を優先してほしいと我儘を言って相手を困らせるとしたら、そのときこそ私は本当に自分のことを嫌いになってしまうだろうと思っていた。思っていたのだけれど、その「他の予定を断ってまで会ってもらうことは気が進まなかった」「私を優先して、と言ったことはないし言いたいと思ったこともほとんどない」ということ自体がとても良くないらしい。

前回私は「好きな人には、少なくともその他大勢よりは優先されたいに決まっている」と書いた。一方で今回は「私を優先してとは言えないし言いたくない」と言っている。確かにこのように「私を優先してと言わなくても私を優先してほしい」と望むのは、「私を優先して」とはっきり言える女の子よりもむしろ酷くワガママな気もしてきた。とても良くない。

彼は私に幸せであってほしいのだと言った。「君みたいないい子には幸せになってほしい」とは何度も何度も言われてきたけれど、ここまで親身になってくれているのは多分彼が初めてで。私が自己満足で「私を優先して」と言えずに遠慮し続ける限り、彼から見た私が幸せそうな状態に見えないのならば、私は何が何でもここで変わりたいと思う。そういう自己主張は苦手だし、自分が優先されるような人である自信がないと言って逃げてきたけれど、今がその性格というか思考のクセを甘え無しで矯正するべき時機なのかもしれない。

ということで当面の目標は人に対して「私を優先してよ」と思えて、さらにそれを口に出して言える女になることです。今回、彼からリスケ提案時に「私を優先して」と私が言えるかどうか試されていたことを聞かされたときはちょっっっっっぴり嫌な気持ちになりました。こういうことも、彼のことが好きだからと萎縮しないで本人に言えるようになりたいです。絶対なる。「私を優先してくれなきゃ嫌だ!」と言えるようになった暁に、彼から「わがまま女」と言われて振られたら笑ってくださいね。もちろん一緒に泣いていただいても大丈夫です。

本日もお読みいただきありがとうございます。おやすみなさい。さやかでした。